マスタリング・オーディオマスタリング

マスタリング、イコライザーのバンドをチェック

2019年11月01日 13時15分


 

超低域

超低域はローカットフィルターを使って聞き分けます。この音域はあまり聞こえませんが力があり、ノイズをカットすると抜けの良さにつながります。細かくローカットフィルターを移動させながら、異音が存在していないかチェックしましょう。部屋鳴りのようなノイズは、この超低域に入ってきます。

 50~60Hz

この帯域にはバスドラムのキックやベースが含まれます。パワーがひじょうに強い音域です。ベースの調整は肝になります。特に抜けが悪い場合は、このあたりの帯域を、ピークイコライザーを使用してカットしてみると良いかもしれません。また、この帯域がスカスカになるとと音に深みが出ません。

 100~200Hz

この帯域ではスネアのパンチを引き出すことができます。この帯域を絞りすぎると、薄っぺらの印象になりがちです。厚みや充実感を加えるのに適した帯域です。

 200~500Hz

ギターやピアノ、歌手が奏でる演奏に大きな影響を与える帯域です。暖かさや重さといった感覚を調整しやすいのがこの帯域です。ただ、やり過ぎると混沌とした音になるので注意が必要です。
 
全体的に抜けの良いサウンドを作りたい場合は、250KHz周辺を探索しつつ、ピークイコライザーでカットすると効果が出る場合があります。

 500~1000Hz

多くの楽器のトーンに影響を与える帯域です。この帯域が薄いと、ちょっとペラペラとした音になりがちです。

 2KHz

ギターやボーカルの音に輪郭をつけることができる領域です。この帯域の音が少ないと、ソフトに聞こえすぎるかもしれません。

 5~10KHz

スネアドラムのトップエンドの音がこの帯域です。また、ボーカルが発する、空気の入ったようなサウンドが、この周辺の帯域に入ってきます。この帯域に音がたくさんあると、ひっかいたようなサウンドが耳障りになるかもしれません。逆に少なすぎるとエネルギッシュな雰囲気が失われます。

 16KHz

空気感を出すためには欠かせない領域です。この領域になるとかなり高い音になります。そのため、ほとんど聞き取れない場合もあります。この領域にたくさんの音があると人工的な感じが強く、何かギラギラ感が出てしまいます。反対に少ないと、閉塞感や退屈な雰囲気を招きやすくなります。